高校インターハイ予選結果<4回戦>
高校インターハイ予選結果<4回戦>
開催日:2016年6月12日
会場:都立荒川工業
武蔵●74-91○日大二 (13-23,20-15,23-23,18-30)
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立ち上がり、最初に流れをつかんだのは武蔵であった。
相手の得点を許さず、一方的に点差を広げた。しかし、1Qの中盤、相手も冷静さを取り戻し、逆に流れを奪われたことで武蔵の得点が止まってしまう。出だしは好調だったものの、一度奪われた流れを取り返すことが出来ないまま、1Qは13-23と点差を離されて終了した。
2Q、武蔵は冷静さを取り戻し、着実に点を重ねる。特に、相手の攻めの中心である#7がベンチに下がったことで、流れは武蔵側に傾いた。
しかし、相手のもう一人の攻めの起点である#5のインサイドプレーを止めることが出来ず、2Qのスコアは20-15と武蔵が優勢であったものの、逆転には至らなかった。
3Q、お互いに強気の攻めが続いた。武蔵はアウトサイド、インサイドともに#5平井、#6斎藤、#7古屋を中心に点を重ねた。一方、武蔵も相手のインサイド、特に#5を止めきることが出来ず点を重ねられる。
中盤、武蔵は#13福地を投入し、インサイドを強化。結果的にオフェンスリバウンドを支配し流れが武蔵に偏り始める。
しかし、終盤#13福地がファールアウトで退場。ここで流れを相手に持っていかれ、結果的に3Qは23-23と、点差を縮めることが出来ずに終了した。
4Q、立ち上がり、流れを引き寄せたのは日大二高であった。一方、これ以上点差を広げられるわけにはいかない武蔵はタイムアウトを駆使し流れを引き寄せようとするも、オフェンスの決め手に欠き点差を縮めることが出来ない。さらに、日大二高は#17の3Pが高確率で決まり始め、完全に流れを引き寄せた。
結果、逆転が難しい点差にまで広げられ、最終スコアは74-91。高校三年生の引退試合となった。
実力的にはほぼ互角の相手であるように感じた。現役生にとっては悔しい結果となったと思う。
厳しいことを言うようだが、精神面での弱さが顕著に表れた試合でもあった。身長や技術の優れたチームであっただけに、見ている側としても悔しい結果であった。
高3が引退し、高2を中心とする新チームが動き始める。本大会でも、高校二年生ながら#13福地や#14林田は大いに存在感を発揮した。引退試合の悔しさを忘れることなく、更に強い武蔵を見せてくれることを期待している。
(観戦記:84期・橋本尚典)
2016年8月13日